健康豆知識1170

我が家84
我が家の今日の花

◎遺伝子解析で危険ながんの特徴がわかってきた
ハーセプチンが結合するHER2は、正常細胞にはそれほど多く見られない物質です。HER2を大量に発現しているがん細胞は、遠くまで転移しやすい性質があります。全身に散らばって転移・再発しやすいがんだといえます。
新しい抗がん剤のなかでも、抗体医薬品は、再発・転移しやすい危険ながんが大量に出している信号伝達物質のレセプターをふさいで、増殖信号を受け取れなくする薬なのです。
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健康豆知識1169

我が家83
今日の我が家の花

◎遺伝子解析で危険ながんの特徴がわかってきた
そして、同じ部位で再発を繰り返したり、近くの組織に転移したりしやすい傾向を見せます。正常な組織にがんが浸潤すると、壊れた組織を回復するためにさかんに増殖信号が発せられます。EGFRを大量に出しているがんは、その増殖シグナルを受け取って、さらに勢いよく成長するという、たちの悪いタイプです。

健康豆知識1168

我が家82
今日の我が家の花

◎遺伝子解析で危険ながんの特徴がわかってきた
研究の結果、一部のレセプターは、再発・転移しやすい危険ながんに多く現れることがわかってきました。その1つがEGFR2で、ともに分子標的薬が標的にしているレセプターです。
抗体医薬品アービタックスが標的とするEGFRは、正常な細胞にもありますが、一部のがんでは、細胞表面にこれが異常にたくさん生えています。そのようながんは、正常な組織にどんどん浸潤していく性質があります。

健康豆知識1167

我が家81
今日の我が家の花

◎遺伝子解析で危険ながんの特徴がわかってきた
がん細胞のなかでは、その結果として特定の物質の活動が活発になります。つまり、がん細胞と正常細胞は同じ物質でできているけれども、そのふるまいが違うということです。そして、そのふるまいの差が、増殖信号などの信号伝達物質を受け取るレセプターの発現に関わっているのです。

健康豆知識1166

我が家80
今日の我が家の花

◎遺伝子解析で危険ながんの特徴がわかってきた
一方で、1990年代には、コンピュータを使ったヒトゲノム解析(遺伝子解析)が、飛躍的に進みました。その結果、いわゆる「発がん遺伝子」も次々と発見されています。ただし、発がん遺伝子というのは、「それがあるとがんになる」といった単純なものではありません。正常な細胞にも存在し、増殖などをコントロールしている遺伝子です。しかし、こに遺伝子になんらかの原因で異常(変異)が起こると、細胞の増殖にブレーキがかからなくなったりして、発がんにつながるのです。

健康豆知識1165

我が家79
今日の我が家の花

◎がん特有の物質は見つかっていない
ところが、腫瘍マーカーを標的として作ったミサイル(薬)を撃っても、やはり正常細胞に対するダメージは避けられないことがわかりました。それは、腫瘍マーカーががん特有の物質ではなかったからです。腫瘍マーカーとして使われる物質は、がんになったからできたのではありません。もともと正常細胞の中に存在しているのです。がんになると、細胞が壊れることでそれが血液中に溶け出してくるため、顕著に血中濃度が増加するのです。

健康豆知識1164

我が家78
今日の我が家の花

◎がん特有の物質は見つかっていない
ミサイル療法が発想された背景には、1980年代後半に、腫瘍マーカーが続々と開発されたこともありました。血液中に出てくる腫瘍マーカーは、がんの状態を探る診断数値として使われていますので、皆さんもおなじみかと思います。がんになると、特定の腫瘍マーカーが増えることから、それを標的とする薬を作り、体内のがん細胞を狙い撃つことができるのではないか。それは、研究者としてしっ全なアイデアだと思います。

健康豆知識1163

我が家77
今日の我が家の花

◎がん特有の物質は見つかっていない
ミサイル療法というと、そのような治療法が存在するような誤解を与えてしまうかもしれませんが、あくまでもそのような研究・臨床試験に対してつかわれていた言葉です。
しかし実に残念なことですが、膨大なお金と時間をつぎ込んで研究しても、明確にがん特有の物質といえるものは見つからなかたのです。それも道理で、がん細胞の元は、自分の体内にあった正常細胞で、バクテリアのような異物ではありません。がん細胞と正常細胞は、基本的に同じ物質でできているのです。

健康豆知識1162

我が家76
今日の我が家の花

◎抗体医薬品ができるまで
理論上は、がん細胞特有の物質を特定できれな、それを標的にがん細胞を狙い撃ちする抗生物質のような特効薬が開発できます。そこで、がん細胞特有の物質がないか、がん細胞の表面ぶっしつがしらみつぶしに探求されたのです。
◎がん特有の物質は見つかっていない
がん細胞に特有な物質(特異抗原)を見つけ、それを標的とする薬で狙い撃ちする発想が「ミサイル療法」です。とくに、アメリカを中心に1980年代以降にさかんに研究されてきました。

健康豆知識1161

我が家75
今日の我が家の花

◎抗体医薬品ができるまで
その象徴ともいえるのが、ペニシリンやストレプトマイシンに代表される抗生物質です。抗生物質は、マイトマイシンのように抗がん剤として使われるものもありますが、「抗菌薬」としても呼ばれるように、基本的にはバクテリアや菌類に作用する薬です。細菌には、私たちヒトの細胞にはない細胞壁の組織や、特有の物質が存在します。その特有物質を標的として攻撃し、バクテリアなどを殺すのが抗生物質の基本的な作用です。
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